2019年度 一般社団法人

沼田青年会議所

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Jan

2012

2011年度 理事長所信

2011年度事業報告書

(社)沼田青年会議所

理事長 永井則吉

 

「本当に豊かで“幸せ”な“暮らし”とは何か」、その暮らしの「あり方」を問い、未来を見つめ、本当の意味での地方の豊かさについて考え、新たな価値を創造し、都市型文明から地方型文化醸成へのパラダイム・チェンジが必要であると考えました。そして地域の人々がつながり合って人の輪が広がる「場」、それぞれが人間力・文化力を磨く「場」、そして時代が求める新たな「文化」を醸成する「場」すなわち、その「場」を『沼田JC文化アカデミー』として立ち上げ、「故郷の文化を地域の力に、つながろう、協働の社会!」をロムスローガンに、市民・行政・企業の皆さまのお役に立てるよう展開して参りました。

 

1月年当初より行動を開始して間もなく、3月11日。未曾有の大災害に日本は襲われました。数百年に一度という天災に東日本・東北を中心に2万人近くの犠牲者・行方不明者がでました。そして、福島第一原発の大事故の放射能の問題は、我が国が直面している大きな事実です。また、世界経済情勢に関してもギリシャ不安を発端に、ユーロ圏、アメリカそして日本と同時不況となり、3年前のリーマンショック後の経済大不況の二番底へ向かっており、いつ大恐慌が起こっても不思議ではない状況に世界は置かれております。

震災直後、まず自分たちにできることを考え、すぐに行動に移してまいりました。JCの仲間、先輩諸兄のネットワークで緊急支援物資が即座に集まり、被災地に届けることができました。その数日後には、福島から2000名近い方が利根沼田に避難されてきました。ガソリンもなく余震も続き、そして福島原発の状況も悪化する中、利根沼田の地域の有志が集まり、どのようにして協力し支えあえるか話し合われました。4月9日には被災された石巻市に炊き出しに行きました。津波の大きな被害を目の当たりにして言葉を失い、悲しみが心の底からこみ上げ涙が止まりませんでした。この日のことは生涯忘れないと心に誓い、決意を新たに沼田に戻って参りました。被災地で苦しんでいる方を思いながらも地元に避難された方々の支援を先ず優先的に行い、この利根沼田の地域から元気を取り戻し、日本を元気にしていこうと方針を決めました。

3月23日には、ユーストリーム(USTREAM)を使用して、群馬県議会議員沼田地区選挙公開討論会をインターネットを使用して、実況放送を実施しました。また、利根沼田に避難されている方に直接的な支援に役立てて貰えるよう募金活動を行い、お陰様で120万円近くの募金が集まり、利根沼田の行政に寄付をさせて頂きました。また、避難されている方に少しでも晴れの日の食事をしてもらうべく「ハッピーレストラン」を開催に際し、率先して協力させて頂きました。

大切な家族や家を失い、職場もなくなり、ましてJC運動もできなくなったメンバーがいることを思うと、今、生かされている使命感、普通の営みができることの心からの感謝、JC運動ができることの心からの幸せを感じております。支援活動を通じて、多くの笑顔や涙、そして多くの方々との出会いは、決して忘れることなく我々の運動の糧となっております。震災後約2ヵ月間は、すべての事業を支援活動に集中し、6月以降年初の基本方針に立ち返り、行動してまいりました。

 

基本方針

・沼田JC文化アカデミー公開講座を通じ、統一感あるJC運動を展開します

・人間力の向上と、文化力の向上を目指します

・人との関わり合いを大切にし、演劇を通じ共に創る文化事業を実施します

・地域が一体となる協働のまちづくり事業を実施します

 

沼田JC文化アカデミー公開講座は、多くの地域住民、行政、企業に呼び掛け、全部で8回の文化アカデミー講座を開催して、1000名近い参加総数になりました。中でも「人づくり講座」では、様々な講師を迎え、得た知恵や気付きやアイデアは、率先して行動に変えてこそ地域の力になったと思います。受講生が1つでも行動にしてもらうことで元気な地域になると確信しました。文化アカデミー運動を通じて、統一感のあるJC運動に対しては、目標をある程度達成できたと思いますが、まだ地域の方々に認知され、より多くの方が学び出会える場には、至っておりません。今後500名近い方からのアンケート結果をもとに、文化アカデミー運動に対する期待やご要望を反映して、具体的な目標を示し、次年度に引き継いで参ります。

 

「青少年育成事業」として、劇団「夢への架け橋」第5回演劇公演を実施致しました。今年はより地域の様々な人との「つながり」・「広がり」を深め、共に創り上げることを目指して参りました。多くの方々にご来場して頂き、無事に演劇公演ができましたこと感謝申し上げます。地域スタッフの方々に支えられ、劇団の子どもたちが半年間の練習のたびに成長をし、その子ども達からエネルギーを感じ、心から感動をすることができました。演劇公演・練習を通じて、人との絆、文化・人間力の育成に対して素晴らしい事業であることと改めて認識しました。積極的に地域スタッフの皆さまとの関わり合いを築いて参りましたが、子ともたちの成長を見込んだ、台本や協力体制に対して、より踏み込んだ話し合いが必要だったと反省しております。来年は、演劇公演がこの5年間の集大成として40周年の記念事業になり、沼田JCを代表する事業になったことを嬉しく思います。歴代の反省点を活かし、より素晴らしい事業になることを期待いたします。

 

年初、地域の方と地域の理想の将来像を話し合う協働を行うためアイデア会議を開催予定でした。震災により開催ができなくなりましたが、震災支援で築いた絆により地域の皆さまとの繋がりができました。そのメンバーで「利根沼田を如何に元気にしていくか」をテーマに話し合いを重ね、協働会議(アイデア会議)を開催することができました。地域の魅力を再発見する「利根沼田めっけもん検定」を実施しました。昨年度より沼田市との共同開催をしてきました、「防災防犯フェア」を行うこともでき協働事業と運動が少しずつではありますが定着してきた1年であったと思います。

 

2011年を振り返りますと人生で忘れられない1年でありました。この年に理事長をさせて頂き、他の年度では体験できない数々の事柄がございました。理事長として、日本人として何ができるか本当に考えさせられた1年でありました。拙いリーダーでありましたが、私の足りないところを本部役員のみんながフォローして頂き、各委員長が私の所信を深く理解し、各委員会が事業として形にしてくれました。また、日本JC小池議長、宮川ブロ長の排出LOMとしての責務も、2人を支えてくれた出向メンバーの皆さんのお陰できっちり果たすことができ、沼田JCの存在感が出向先にも伝わったことと思います。そして、LOM各委員会メンバー、一員として出向してくれたメンバー、それぞれが自分の役割をきっちりとできた1年であったと思います。6月の会員大会で100%例会を達成した時も感じましたが、今改めて1年を振り返り、メンバー1人1人の人間力・協力があったからこそ、この1年が素晴らしかったと思っております。

最後に、私に付いてきてくれた全てのメンバーそして、支えてくれたご家族の皆様、高井会長をはじめとするシニアクラブ先輩諸兄、関係各位の皆様に感謝申し上げ、1年のご報告とさせて頂きます。1年間ありがとうございました。