2019年度 一般社団法人

沼田青年会議所

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Dec

2009

理事長所信(2010)

2010年度社団法人沼田青年会議所理事長所信

 

                              第38代理事長 加賀美 勉

 

 世界は今、100年に一度と言われる金融危機により、米国の栄華の象徴でもある自動車会社GMの事実上の国有化など、資本主義社会が一瞬にして混沌の渦に巻き込まれました。日本においても外需任せの経済構造による景気減速、少子高齢化や雇用問題、年金制度や政権交代など、今までの既成概念、価値観は崩壊し始め、全ての物事が新たな枠組みを模索し始めています。また利根沼田においては、財源不足による住民サービスの低下やまちなか再生事業の停滞、世代交代が進まず高齢化してゆく自治会など、地方分権や住民主体が叫ばれる中、今後一層求められる活力が不足しつつあります。このような荒波の立つ時代だからこそ、社団法人沼田青年会議所の存在意義を今一度、見直す必要があるのではないでしょうか。

 

 私は青年会議所を「ひとづくり」の場であると考えます。青年経済人として、家庭人として、また社会人として、日々自らを自己研鑽し高めなければいけません。企業を繁栄させ、生活を充実させた結果として「明るい豊かな社会」は実現するものだと思います。しかし、自分の企業、生活環境だけがいくら良くなっても「まちづくり」の力にはなりません。メンバー全員が共に良くならないといけないのです。その為には「まちづくり」について真剣に議論し合い、何が出来るか知恵を絞り、夢ある未来を想像し、それに向かって共に行動することが必要です。互いに自己を磨きあい、修練された結果、個々の持ち場において真のリーダーとして活躍する。この情熱に満ちた行動と夢を持ち社会に先駆けた運動展開こそが、社団法人沼田青年会議所メンバーのあるべき姿ではないでしょうか。本年度は、「ひとづくり」ということを原点とし、会員の拡大及び出席率の向上を行いながら、自らの存在意義を見いだす「原点回帰」を行います。

 

 沼田青年会議所は設立以来、「自分たちのまちは自分たちが創る」という思いを胸に「明るい豊かな社会の実現」に向けて運動が展開されてきました。情熱に満ちた、社会に先駆ける行動と未来に向けた夢ある様々な提言など、先輩諸兄が行ってきたこの理念は、時代が変わり社会が変化しようとも普遍的なものです。私たちは全ての物事が大きく急速に変化してゆく現代社会において、世界情勢や日本の国政を見つめながら、この理念を継承すべく地域社会の事をを考えながら行動しなければならないのです。その為には、シンプルでわかりやすく、あらゆる物事に柔軟に対応しかつ何事にも機動性を持った組織運営が必要不可欠だと考えます。本年度はこれらを基に、シンプルでスピーディーな組織運営を行うことを目指します。

 

 地方分権社会において住民意識の向上は必要不可欠です。まちの事に興味を持ち、自分たちのまちの事は自分たちで考え、自分たちで解決し実践する意識が必要ですが、時に人は他人任せ、行政任せになりがちです。私たちは今を担う責任ある世代として、高齢化しつつある自治会に積極的に関わっていかなければなりません。スムーズな世代交代を行いながら、さらに「自分たちのまちは自分たちの手で」という意識向上を私たち世代に広げて行く必要があります。先輩諸兄が気概を持って創りあげたこのまちをただ後追いするのではなく、まちの現状を認識し、今後を見据えた先駆ける想いを持って、夢を語り行動出来る若者世代の育成を行ってゆく事こそが青年会議所の使命であると考えます。その為に各協力団体とのネットワークを強固に推し進めながら、行政ととに協力して気づきから始まる意識向上を行って行きます。

 

 私たちは、次世代を担う子ども達の為に何を残してあげられるのでしょうか。子ども達だけで行けなくなった川、みんなで集まって遊んだ空き地はもう無く、自転車で行ける所は制限され、家の中でゲームをして遊ぶ子ども達。さらに少子化によって子ども達の人数は減り、子どもの世界はますます小さくなっています。私たちは都市化によって排除された子ども達の世界を少しでも広げてあげなければなりません。この利根沼田には広大な森と清らかな水に囲まれた地域環境の良さと古来より培われた歴史文化があります。また、地域の人と人との交流によって得られるものは多くあるのも事実です。今年度は、この利根沼田にしかない特色に興味を持ち、夢を抱き、大切にする機会を与えられるよう運動展開を行っていきます。

 

基本方針

・原点回帰

・シンプルでスピーディーな組織運営

・会員の拡大及び出席率の向上

・まちづくり

 

 今後数年で沼田青年会議所は大変革を迫られます。卒業する会員の増加や公益法人化に伴う事業形態の見直しなど、今まで経験したことのない世界が訪れようとしています。しかし、青年会議所運動の本質は時代が変わり、世代が変わっても普遍です。周りに囚われることなく、強い意志と熱い情熱を持って「自分たちのまちは自分たちで創る」を胸にメンバー一丸となって夢を描いていきたいと思います。