2025年度 一般社団法人
沼田青年会議所 Junior Chamber International NUMATA

理事長所信

理事長所信

一般社団法人沼田青年会議所 第53代 理事長 土谷 裕樹

第53代 理事長 土谷 裕樹  

2025年度LOMスローガン

笑顔溢れる利根沼田、未来への架け橋になるために

~はじめに~

1972年10月に沼田青年会議所が設立され、53年目を迎えます。これもひとえに、先輩諸氏が「地域社会のより良き発展」「明るい豊かな社会の実現」を目的に沼田青年会議所運動に邁進され築き上げていただいたおかげです。地域の発展と明るい豊かな社会の実現のために、沼田青年会議所活動に関わっていただいた全ての人に心から感謝と敬意を申し上げます。

私は2020年に一般社団法人沼田青年会議所に入会しました。富岡市出身で周りには知り合いがほとんどおりませんでしたが、そんな自分の環境を変えてくれたのも沼田青年会議所でした。はじめはただただ楽しく参加して同年代の仲間が増える喜びを感じました。3年目に委員長を務めさせていただいた時の「にっぽんの宝物」では、行政の方々や熱い情熱をもった事業者の皆さんと交流できました。そして年数を重ねるにつれ様々な役職や経験をさせていただき、その経験の中で団結力の強さを感じることがありました。

沼田青年会議所に入りはじめての全委員会合同事業で、利根沼田地域の団結力や素晴らしい所を学ぶことができました。そのほかにも50周年事業で行ったにっぽんの宝物、そして記念事業やイルミネーションなど多くの青年会議所の素晴らしさを感じてきました。
その実感を明るい豊かな社会の実現に向け、そして未来の利根沼田の架け橋にするために、沼田青年会議所として常にチャレンジをする姿勢で、多くの仲間や関係各所との連携を強め、未来へつなげていきます。
しかし、そんな実感とは裏腹に、愛する沼田青年会議所は会員数の減少の一途をたどっています。

子どもたちのため、明るい豊かな社会の実現のため、地域社会のより良き発展を考え、まちのために何のためらいもなく積極的な活動をしていくためには、沼田青年会議所全体の底上げと新たな青年会議所メンバーの拡大が必要になってくると考えます。 52年間続いてきた想いを胸に沼田青年会議所一丸となって「地域社会のより良き発展」「明るい豊かな社会の実現」そして利根沼田地域の未来への架け橋となる運動を展開していきます。

1.運営力と発信力

沼田青年会議所運動の中で、会の源である組織運営を円滑に進めるためにも一つひとつ着実に進めていく必要があります。限られた時間の中で一人ひとりがしっかりと意見や質問など有意義な時間をつくるためにも、組織運営の柱となるべき役割を果たし思いやりのある組織運営が必要であるべきではないでしょうか。

そして、近年SNSやホームページでの情報共有が当たり前になってきています。沼田青年会議所としても設立以来数多くの情報発信を行ってまいりました。特にここ数年SNSに力を入れていますが、閲覧者が単純に増えればいいということではなく、多くの人に地域の魅力や青年会議所運動を知っていただくことで他地域の人々にも利根沼田を知ってもらう機会ができると考えます。

継続して日々発信していく事が、誰かの琴線に触れ、利根沼田の活力となり、沼田青年会議所の未来につながっていきます。

2.先を見据えた会員拡大

今まで多くの先輩方が会員拡大委員会として多くの同志を沼田青年会議所に迎え入れ、運動を展開してきました。今後数年間で現在の7割近くのメンバーが卒業してしまう状況です。それと同時に経験豊富なメンバーも少なくなってきています

これからの青年会議所運動を邁進していくには、一人ひとりが危機感と自覚をもち、一丸となっていく必要があります。そこには様々な視点から新たな拡大の方法を模索することや日々の沼田青年会議所運動の中にも拡大のチャンスがあり行政機関や他団体との交流、協力関係にも新たな拡大の可能性があります。同世代の仲間に青年会議所を知ってもらうためにも、新たな同志を迎え入れる準備が必要となります。各地域にメンバーがいる強みを活かし、この先にもつなげる拡大が必要です。

他LOMがどの様な拡大方法でやっているのか、スポンサーLOMとの交流などでの意見交換などもお互いの地域の会員拡大にもつながります。

多くの時間を仲間と共有することで強固な関係を築き、地域社会や未来の子どもたちへの架け橋になるための確固たる存在になるべく、多くの仲間と未来を切り開く拡大をします。

3.JAYCEE(個人)の成長と人財開発

青年会議所は、経験や成長とともに色々な役職を務める機会が増え、毎年立場も変化します。

その中でも普遍的なこととして、「なぜ、何のために」という問いがあります。なぜやるのか、何のためにやるのか、やったことがどの様な効果や結果、地域のためになっているのだろうか、常に考え事業を展開しています。この意識をもった人財を増やすことが、人としての成長や青年会議所全体の底上げにもつながります。

一人ひとりの成長と修練を重ね青年会議所運動で得られる成長は地域にもつながり、「明るい豊かな社会」の実現の一助となります。

目標に向かって自己成長を図り未来を切り開く沼田青年会議所、JAYCEE(個人)の成長は、地域、仕事、家族など今まで意識していなかった事にも新たな変化を生み、自分への自信や魅力にもつながります。一人ひとりの成長が沼田青年会議所の成長にもつながり、私たち自身の成長できる学びを行っていきます。

4.明るい豊かな社会と地域への架け橋

現在、利根沼田地域の活気が少なくなっていると感じています。私たちは青年会議所メンバーとして地域の明るい豊かな社会の実現と若者たちの未来を支え、地域の魅力を最大限に引き出し、新たな可能性を追求し共に明るい未来を想像し若者たちの将来の架け橋となる必要があります。

利根沼田地域は多種多様な企業、食、観光地、伝統文化そしてスポーツなど多くの魅力が詰まった地域です。

だからこそ多くの若者が、このまちに帰ってきたいと思い、大きな夢と希望を持ってこの地域から日本、世界で活躍をしていってほしいと願っています。

1人でも多くの人たちに地域を知ってもらう事が、将来帰りたいまち、住みたいまちにつながっていきます。

利根沼田を大きな夢と希望を描けるキャンバスにするために、未来への架け橋をつなげていきます。

5.結びに

青年会議所は20歳から40歳までの20年間と在籍期間が限られています。その中で仕事もやりつつ会議や事業を行うなど、多くの時間を青年会議所に費やしています。メンバー全員が同じ考えをもっているわけでもないと思いますが、人それぞれの意見や考えに耳を傾け考えることが、自分自身の成長へとつながると信じて青年会議所運動に邁進してきました。

年齢では後輩でも青年会議所では先輩であり、単年度で毎年考えも違うし事業も異なります。所属するメンバーにとって人生に一度の挑戦かもしれない、あるいはできるかわからないことがあっても、何でも挑戦してほしいし、挑戦できる組織だと思っています。

多くの先輩や現役を共にした同志とともに、感謝と敬意、そして誇りをもって53年目の沼田青年会議所を築き上げていきます。一人では超えられない事も信頼しあえる仲間と手を取り合い、さらに先の未来を皆で考えることが、明るい豊かな社会そして皆さんの笑顔になることと信じています。

沼田青年会議所一丸となって運動を展開していくこと、可能性を信じ全力を発揮していくことをお誓い申し上げ、2025年度の理事長所信とさせていただきます。一年間よろしくお願い申し上げます。